2023年はゴジラの年になるのか?
山崎貴監督作品、ゴジラマイナスワン
シン・ゴジラ以来7年ぶりの国産ゴジラ映画
アメリカでも公開し興行収入がデイリーで1位を獲得するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの日本のゴジラですが、皆さんはもう映画館で観ましたか?
私は公開初日に観てきました。
あらすじ
第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)。敷島浩一は特攻へ向かう途中で零戦が故障したと偽り、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に着陸する。その日の夜、基地を全長15メートルほどの恐竜のような島の伝説で語り継がれる生物「呉爾羅(ゴジラ)」が襲撃する。敷島は整備兵の橘宗作から、ゴジラを零戦に装着されている20ミリ砲で撃つように懇願されるが、恐怖で撃つことができず、敷島と橘以外の整備兵たちは全員ゴジラに襲われて死亡する。橘は仲間たちの遺体を前にして敷島を罵倒する
wikipediaより引用
とにかく今作のゴジラ・・・怖いんです!!
今までこんな怖いゴジラ見たことない!!
そして泣けるゴジラでした!!
以下ネタバレ感想
舞台は大戸島の守備隊基地
特攻任務についた敷島浩一 (神木隆之介)だが、機体のトラブルと言い島に帰還してくるが整備士が首をかしげている。
夜になり、黒板には呉爾羅(ゴジラ)の文字。
にくいね!
そして、小さめのゴジラ(恐竜?)襲来するんだけど、5~6mくらいかなぁ。
被爆前のゴジラはティラノサウルスの様な見た目で人をおもちゃの様に咥えては放り投げるだいぶ荒くれ者のゴジラ・・・ジュラシックパークみたいでした。
敷島がゼロ戦の機関銃で戦おうとするんだけど恐怖で逃げてしまいます(ここが伏線になってるとは)
島にいた部隊は食い殺されて壊滅・・・
序盤でこれかよ、怖すぎるだろ・・・
そして生き残った敷島は日本は終戦を迎え、東京へ戻ります。
復興と出会い
その後ボロボロの敷島は東京に戻って大石典子(浜辺美波)に出会います。
大石典子は身寄りのない戦争孤児の明子を連れていて、3人での疑似家族生活が始まります。
ここでは戦後の生活の苦しさが描かれています。
その後、機雷除去の仕事をする敷島ですが
アメリカが行った核実験の影響でゴジラ爆誕
そのまま海上でのバトルが始まります。
新生丸って名前の木造の船vsゴジラ
泳いで追いかけてくるゴジラがめっちゃ怖い・・・
除去した機雷で応戦するんだけど、ゴジラのの超再生能力(おそらくG細胞か?)で刃が立たず・・・
重巡洋艦「高雄」が砲弾で応戦するだけど真っ二つにされてしまいます。
ゴジラ強い。
なんとかゴジラから逃げ切った敷島達はゴジラが東京に向かっていることを聞くがパニックを恐れて国民には知らせませんでした。
ゴジラ東京襲来!銀座壊滅!
典子は銀座で働くといって出かけていくが銀座にゴジラが襲来!
ここでゴジラの全貌が・・・
アレ?ゴジラの造形めっちゃかっこいいんだけどぉぉぉお!!
大きさはハリウッドのゴジラよりかなり小さいのですが、このくらいがリアルで怖い・・・
銀座を襲うゴジラがまぁ怖いんです。建物との対比がリアル過ぎて迫力は半端ない。
昭和の建物と同じぐらいの高さで、命の危険を感じる大きさでゴジラと目が合いそうになります。
日本のゴジラは怖いぞ!!
見たかハリウッド?
これがゴジラだ!!
初代ゴジラのオマージュなのか、銀座を破壊するゴジラを実況する記者とラジオ?の集団が出てきたのが流石山崎貴監督ゴジラ大好きだなぁ。
銀座を蹂躙するゴジラが熱線を吐く時の背びれがせり出してくるのがめっちゃ良かったんだけど、熱線を吐いた後に黒い雨が降るのが恐怖感を煽ってましたね。
今回のゴジラは本当に怖い。
まさに最恐!!
敷島は典子を助けるべく銀座に行きますが、眼の前で典子はゴジラの熱線の爆風で吹き飛ばされてしまいます。
キノコ雲とゴジラを見つめる敷島に黒い雨が降り注ぎます。
熱線を吐いて自分も傷ついてしまったゴジラは一旦海へ帰っていく。
ゴジラの熱線って諸刃の剣なのか?
海神作戦
戦後の占領下で軍隊を持たない日本はゴジラと戦うべく民間が知恵を出し合い迎え撃つ。
その作戦名は
「海神作戦(わだつみさくせん)」
ゴジラを深海に引きずり込んで大ダメージを与える作戦。
その手があったかぁ、と感心したっすよ。
ここでみんな大好き戦闘機「震電」登場。
大戸島で出会った整備士の橘に刺し違えてでもゴジラを倒す、自分の戦争を終わらせにいく覚悟が垣間見えて目頭熱くなった。
最後は永遠の0感を彷彿とさせましたね。(このあたりで涙腺がやばいことになってました)
エンディング~再会
中盤でようやく敷島と典子、明子の生活が安定してきたその矢先にゴジラが銀座を襲撃します。
銀座でゴジラの熱線の爆風で消えてしまった典子。
泣き叫ぶ敷島に黒い雨が降り注ぐシーン、胸に刺さりましたし、辛かった。
無事にゴジラを撃退した後、典子が重傷を負ったが生きていることを知らされる。
病院に向かった敷島、抱き合うふたり、もう涙腺崩壊・・・
そして典子の首に黒い痣が・・・
まとめ
この映画を観ての個人的な感想ですが、ゴジラが怖すぎたのはもちろんなのですが、人間ドラマがかなり良かった。終戦直後の生活の苦しさは考えさせられることばかりだったし、敷島が戦争で生き残ってしまったことに罪悪感に苛まれていてPTSDを発症してしまうのがリアルでしたね。
(現代でも戦争に行った兵士たちがPTSDを発症してしまうことが多いらしい)
救えなかった祖国と生き延びてしまった兵士の葛藤を見事に表現した敷島浩一役の神木隆之介さんはやっぱり凄い役者さんだと再認識させられましたし、大石典子役浜辺美波さんももちろん素晴らしいし、何より凄かったのが・・・
明子役の子役さん
演技がリアル過ぎたよ(笑)
多分演技じゃないっぽかったけど。
しかし、山崎貴監督凄い!!
「熱狂的なゴジラファンが作ったゴジラ映画で金字塔を打ち立てた」
って感じですかね!!
個人的には、反戦、反核映画として最高傑作、いやゴジラ最高傑作までありますよ。
ゴジラでこんな感動させられるとは思わなかった・・・
その中で最も私が感動したのが、最後の典子のセリフ
「浩一さんの戦争は終わりましたか」
もう泣ける!
こんなん泣かしにきてる!!
この瞬間
「本当の意味で敷島の戦争は終わった」
そうなんだろうなぁと自然と涙が溢れました。
なんか続く感じで終わったけど、どうなんだろうね。
『ゴジラ-1.0』は2023年11月3日(金)より全国公開。
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